ひとり旅難易度:中
全国各地に点在する保養施設「休暇村」。
中でも指宿休暇村では、季節ごとに連泊割引を実施しています。まさに、連泊でプチ湯治気分を味わうにはピッタリのお宿です。
そして、指宿休暇村は意外や意外!車ナシでも指宿観光・指宿湯巡りのベースキャンプとして利用できる、居心地のよいお宿なんですよ。
日々の生活の色々なことに疲れた時は、美しい景色を見ながらゆっくりと癒されましょ~。
車ナシだからこそ大事。指宿までのアクセス
鹿児島中央駅から在来線で約1時間20分(1,020円)。
特急の観光列車「たまて箱号」に乗れば約50分(2,800円)。鹿児島市内からの日帰りも可能です。
2日間の乗り放題バスチケット(2,200円)もあるので、それを利用すればとってもリーズナブルな旅になるはずです。
ここでは、バスと電車、両方をご紹介しますので、あなたの都合に合わせて選んでみてください。
電車でGo!指宿休暇村
新幹線や在来線で鹿児島入りする場合も、飛行機利用の場合も、まずは「鹿児島中央」駅を目指します。
飛行機の場合は、鹿児島空港から南国交通バスで鹿児島中央バスターミナルまで行き、鹿児島中央駅へと向かいます。
バスターミナルを出ると、目の前に大きな観覧車が目に入ります。ここが鹿児島中央駅です。
駅までは道路を横切るだけなので、迷う事はありませんが、何せここは、鹿児島の中心部。信号も長いし、そんなに簡単には横切れません。
そこで、地元の方に行き方を聞いたところ、この赤の矢印で示した行き方が一番いいよ!と教えて頂きました。この方法なら、雨でも濡れずに駅まで行けますね。
YONA YONA BEER WORKS好きの方。
既にご存知かと思いますが、数あるコンビニでも、ローソンのみでの取り扱いです。
指宿にもローソンはありますが、駅から遠いです。
指宿滞在中にも飲みたい!という私のような方は、バスターミナルにローソンがありますので、ここで購入していくことをお勧めします。
車ナシの場合、YONA YONAを買えるのは、ここのローソンが最終地点だと思って下さい。
まず最初に注意!指宿駅ではPASMOやSuicaなどの交通系ICカードが使えません。必ず切符を買って下さいね。
指宿行きの普通列車は1番線。特急観光列車「たまてばこ号」は4番線なので間違えないようにしてください。
1番線は単線専用?のちょっと不思議なホームになっています。JR東日本エリアではあまり見かけないタイプのホームなので最初はプチ迷子になってしまいました。
最初は分かりにくいのですが、とにかく1番線と書いてある場所へ行けば問題ありません。
時間的に30分の違いで、お値段が倍以上する「たまてばこ号」にはあまり興味がそそられなかったので、敢えて在来線で指宿へ向かいましたが、旅気分をより味わいたい方は、観光列車の玉手箱号をお勧めします。
ナント!たまてばこ号は、2023年「鉄道ファンが本気で選んだ」一度は乗りたい全国「観光列車」の第1位に選ばれました。
進行方向左側の車窓からは、こんな感じで桜島と美しい錦江湾が見えますよ。
1時間少々の電車の旅。のんびりローカル線の旅も、なかなかいいものです。
指宿駅。お役立ち情報3選
さて、ついに指宿駅到着です。
駅はとっても小さくて、のどか。何だか遠くに来たぞ感を盛り上げてくれます。
ここで駅を離れる前に!プチお役立ち情報をお伝えしておきましょう。
情報1
駅構内には観光案内所があります。是非!立ち寄って、無料のパンフレットをゲットして下さい。
レストランや居酒屋、周辺観光情報などの、滞在中お役立ち情報が満載です。
情報2
駅周辺には、徒歩圏内に公共の温泉が点在しています。
旅館のチェックインには未だ早いかな~なんていう時や、チェックアウトしてから時間がある時など、荷物を預けて「ひとっぷろ」浴びることも可能です。
私は帰りにどうしても、もう一度入りたい公共の温泉があったので、コロコロバッグ(一般的なSサイズ)をロッカーに預けたのですが、中型には入らず、結局大型サイズで600円も払ってしまいました。
観光案内所なら300円で済んだのに・・・なので、ほんの数時間預ける方は、断然!観光案内所をおすすめします。
情報3
駅前には足湯があります。温泉地に来た~!って気分があがります。
休暇村までの送迎バスを待っている間に、足湯に浸かって昼間酒。The Vacationって感じで最高ですよ。
鹿児島中央で買ってきたYONAYONAは、ぬるくなってしまったので、近くのセブンで冷えたビールを買ってきました。
そして貸自転車のいぶりんがあります。
指宿休暇村で乗り捨てることもできるので、滞在中の観光にも利用できそうですね。
送迎バス情報
指宿休暇村までの送迎バスは事前予約制となっています。
もちろん、空いていれば宿泊者なら予約ナシでも乗車することは可能ですが、指宿駅への到着時間が分かっているのであれば、予約をしておいた方が安心です。
バスは1日3便あります。ご都合に合わせて予約を!
駅 → 休暇村 | 休暇村 → 駅 |
15:10 | 7:45 |
16:25 | 9:10 |
17:25 | 10:10 |
バスでGo!指宿休暇村
バスで指宿へ入る事も可能です。
鹿児島空港から
2023年12月現在、1日5便、鹿児島空港から指宿駅前までのバスが運行しています。詳細は、バス運行会社、いわさきコーポレイションのホームページで確認できます。
なんだか、色々なところに止まりますが、所要時間は大体2時間。料金は2,600円です。
電車利用と比較してみましょう。(2023年12月現在)
鹿児島空港からバス利用 | 鹿児島空港からバスで鹿児島中央。電車に乗り換え指宿 | |
所要時間 | 約2時間 | 約40分+約1時間20分+乗り継ぎ時間 |
料金 | 2,600円 | 1,400円+1,020円 |
あまり大差はあまりないので、あとは利便性で選ぶのが良いと思います。
鹿児島中央駅からのお徳バスチケット
鹿児島中央から、一旦、知覧での乗り換えが必要となりますが、2日乗り放題で2,200円というお得なチケットになります。
ただ、乗り放題と言っても、1日の運行本数が少ないのでこのメリットをあまり享受できずに終わってしまう場合も考えられます。
一瞬、安い!と思ってしまいますが、すぐに飛びつかず、自分の予定と照らし合わせて検討してみて下さい。
絶景!たまてばこ温泉(写真出典:かごしま市観光ナビ)
指宿休暇村は、宿の目の前にバス停があるので、更に便利!この条件に当てはまる方なら、観光も含めて交通費は、たったの2,200円で済ませることが可能です。
条件が合えば、是非、使ってみたい切符です。詳細は運行会社のいわさきコーポレイション「のったりおりたりマイプラン」でチェックしてみて下さいね。
ただ、もう一度言いますが、「のったりおりたり」とはいいますが、本数が少ないので、乗ったり下りたりという感じではありませんので、要注意です。
【宿】指宿休暇村 肩ひじ張らず、暮すように滞在できる居心地の良い宿
Wikipediaによりますと休暇村とは「国立公園や国定公園内の景色や環境の良いところに、滞在型のバカンスを楽しめるよう設置されたレクリエーション、保養施設である」とあります。
指宿休暇村も、鹿児島錦江湾国立公園にあり、目の前には錦江湾の美しい景色が広がっています。
館内のロビーの大きな窓からは、こんな美しい朝焼けが!
お月様とタッチ交代(←今、この表現使うのかな~。かなりと昭和的表現かも。笑)の時です。
元々、環境省の管轄下にあったというだけあって、環境の良い場所で、思う存分心の洗濯をすることができます。
今回の旅の目的は【プチ湯治】。素の自分で過ごせないと意味がありません。
暮すように旅をする。連泊してプチ湯治。お肌の張りと、心の元気を取り戻しましょ。
部屋
先ずは気になるRoom Tourから。
指宿休暇村は、ひとり旅OK!なのですが、残念ながら部屋の選択肢が山側のこのタイプの部屋(和室もあります)しか選べないようです。
海側なら部屋にいながら波音が聞こえたと思うのですが・・・。致し方ありません。
部屋に足を踏み入れて真っ先に感じたのが、何だか一人暮らしの部屋っぽい・・・という印象。
この写真みてそう思いませんか?(笑)
部屋全体としては、リノベーションをしたようですが、ちょぴっと古い感じは否めませんでした。
でも不快になったり、嫌な気持ちになったり、ってことはありませんのでご安心下さい。暮すように旅するには充分!
洗面台はシンクが浅く、水が飛び散りそうで、ちょっと使いにくそうです。
でも、洗顔などはお風呂のついでに大浴場で済ませれば問題ナシ。
トイレのドアは使用には問題ありませんでしたが、開閉がしにくかったです。
2階のこの部屋からの景色は、宿の建物の一部と魚見岳ONLY(笑)波の音聞こえず・・・。
ま、ひとり旅なので贅沢はいえませんが、何より清潔なので、しつこいですが、暮らすような旅には充分かと。
アメニティー
過剰なアメニティーは置いていなく、本当に必要最低限のものだけ。個人的にはこういう無駄のない環境に優しい感じが好きです。
部屋置きはこんな感じですかね。歯ブラシセットは洗面台に置いてあります。
お茶請けと、机の上のポットの中には冷水が入っていました。
コーヒーは置いていないので、到着した時に1杯飲んで落ち着きたい。という方は持参して下さい。
朝と夜はTake Outで部屋に持ち帰ることができます。
他、T字カミソリとブラシはエレベーター脇の棚に、浴衣と一緒に置いてあるので、使う時に自由に受け取ることができます。
シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・化粧水・乳液などは、大浴場に備え付けてあります。
女性用の可愛い浴衣はフロント前に置いてあり、好みの浴衣を自由に着用することができます。
私も最初の2日間は、年甲斐もなくこの可愛い浴衣を着てルンルンしていたのですが、冷静に考えたら、やっぱり私は、おじさん(笑)風の宿の浴衣の方が似合っていました。
だろ~ね!(苦笑)。
他に、無料の貸し出し品があるので、参考にしてみて下さい。
ひざ掛けなどは、テラスでくつろぐ時にあると便利です。
自動販売機
宿泊棟と、お風呂に行く途中の2か所に設置されています。
アルコール類は宿泊棟のみ、アイスクリーム類はお風呂に行く途中にのみに設置さていて、ジュール類は双方に設置されています。
ビールもあるよ!宿泊棟の自販機宿泊棟の各フロアに自販機コーナーが設置されていますので、他の階へ移動することなく、すっぴんで、ちゃちゃっと買いに行くことができます。
お風呂に行く途中にはアイスクリームの自販機と、より取り見取りのジュースが選べる自販機が設置されています。
湯上りのハーゲンダッツもいいですよね。
普段は100円アイスだけど、旅先だとつい。
お値段的にもアリな価格帯で、これは嬉しいですよね。
瓶のコーヒー牛乳!懐かしの昭和の銭湯。思い出します。
ランドリー
ランドリー・乾燥機。それぞれ5台設置されています。
* 洗濯機 1回200円
* 乾燥機 30分100円(少量でもしっかり乾かしたいなら1時間がベスト)
* 洗剤はフロントで1回分50円で売っています
ランドリー前に自販機があって、その隣には湯上り処があるので、アイスでも食べながら終わるのを待つことも可能です。
喫煙所
愛煙家の方は朗報です。しかもビールの自販機の側にあるので、ビールを片手に!なってこともできそうですね。
館内ツアー
館内はカジュアルだけど、温かみがあって。まさに暮すような旅にはピッタリ。
お気に入りのテラス。ここ、一日中いれます。ホント。
湾だからでしょうか?波音が本当に優しいのです。
この優しい波音が、どんな音楽よりも癒されます。
ただ、日焼けには注意!
ロビーの大きな窓からは、朝日が昇る様子をみることができます。刻々と明るくなっていく光景は感動的です。
何だか、明日への勇気をもらえる感じ。
テラスに咲くお花も南国情緒あふれていて。気持ちが自然と解放的になっていくのが分かります。
宿泊者層
基本的にあらゆる層と思った方が良いかも知れませんが、総じて年齢層は高めです。
ま、休暇村というネーミング自体が「若者」って感じじゃないですからね。
定年後と思われるおじさん・おばさんらしき率が高かったです。
そして、皆様、朝が早い。8時半頃には大半の方がチェックアウトしていなくなっていました。
どうやらら、活動的な方が多く宿泊している模様です。
なので、連泊の場合は10時頃からチェックインが始まる15時になるまでは、テラス独り占めで静かに過ごせますよ。これオススメ。
休暇村では合宿パッケージがあるようです。なので、学生の合宿シーズンは外すのが賢明かと・・・。
【食事】指宿ならではの食事がいただけます。きびなごの天ぷらをつまみに芋焼酎!地の物x地酒のマリアージュは最高の贅沢
連泊プランの夕食は、あらかじめメインのメニューが組み立てられていて、プラス、ビュッフェというハーフビュッフェ形式。
勿論、連泊中のメインは毎日、別のメニューになっていますので安心してください。
今日のご飯は何かな~なんて考えるのも楽しみの一つです。
自分で献立を考えなくていい!って最高ですよね!
朝食は全員がブッフェです。
やっぱり気になる。座席への配慮
ひとり旅。やっぱり、ひとり食事が心配ですよね。
指宿休暇村でも、夕食は席が決められており、一人客は一番ビュッフェのお料理に近い場所に席が設けられていました。
なので、私の周りは全員ひとり旅の方でした。
皆さん、おのおのにアルコールを頼んだりして、食事を楽しんでいましたよ。
ただ、大きい食事処なので「ひとり食事」が苦手という方には難しいかな・・・とも思いますが、基本的に、だ~れも「私」のことなんか気にしていないのよね。
夕食
ハーフビュッフェといって、半分はメニューが決まっていて、半分はビュッフェという形式の食事です。
ビュッフェは、ほぼ毎日同じ感じのメニューでしたが、なぜか飽きませんでした。
メインのメニューは丁度よい量で、ビュッフェの天ぷらや小鉢も存分に楽しめました。
ただ、普段、少食の方はメインだけで充分かもしれません。
小鉢は「ゴマ豆腐」「生湯葉」「合鴨のロースト」が特に美味しくて、密かに毎日頂いてしまいました。
天ぷらは、きびなごの天ぷらが絶妙で、塩で頂くと最高です。芋焼酎に良く合いますよ。
色々な種類の小鉢があるのですが、人気の小鉢は早く売り切れてしまいます。
連泊でお気に入り小鉢を見つけたら、翌日もほぼ同じ小鉢がでますので、早めに夕食会場へ向かうことをお薦めします。(もちろん、一部メニューの入れ替えもあるようです)
毎日ついてくる、お造りは新鮮で本当に美味しいです。特に鯛はプリッツプリで。また頂きたい。
やっぱり、地の物は地酒(芋焼酎)に良く合いますよね。ついつい、というか喜んで毎日、芋焼酎をオーダー!
のん兵衛さんの為に、アルコールメニューを載せておきますね。
3Mセット。本当に気になりましたが、鹿児島市内ならグラス1杯500円から頂けるので、やめておきました・・・(苦笑)
朝食
若い男子が「お~!朝から刺身だよ~」といって喜ぶ声が聞こえてきて、それまで気付きませんでしたが、朝から鯛のお刺身が食べ放題です!ふふふ。
朝食はビュッフェ形式。座席は自由席。
やっぱり窓際は人気です。
早起きは三文の徳。早起きしてゲットする価値アリ。
海を見ながらの食事って気持ちがいい。一人だからこそ、景色と食事をゆっくり堪能できるのです。
フルーツたっぷりなのが嬉しいです。
初日は鹿児島の郷土料理「鶏飯」を頂きました。ビュッフェなので、鶏飯も自分で好みの具を好きなだけ乗せられます。
2日目は何となく、いつもの朝ごはん的に、パン食にしてみました。
3日目は朝カレーに、鯛のお刺身という妙な組み合わせだけど、鯛は本当に美味しいので、取らずにはいられませんでした!
これなら、朝から焼酎いけます(笑)
4日目、最終日の朝は、鯛茶漬けで〆ました。ゴマダレたっぷりが美味しいよ!と給仕のおばあちゃんに教えて頂いたので、ゴマダレた~っぷりで頂きました。
プチ湯治なのに、贅沢な食事で最高!(本当の湯治は簡素な食事なんですがね・・・)
【温泉】指宿休暇村
「プチ湯治」なので当然、温泉は大事。良い泉質であることは最低条件です。
こちらが、必ず脱衣所などに掲示しなくてはならない温泉分析書。温泉の健康診断結果表のようなものです。
指宿休暇村の温泉は「塩化物泉」といって、読んで字のごとく、塩成分が多く含まれているお風呂です。
塩なので、殺菌作用と温まり作用があります。冷え性の方には特におすすめしたい温泉です。
温泉ソムリエのワンポイント温泉講座
温泉分析書の「泉質」(この写真では4番)ここに書かれている文字が長いほど、濃い温泉となります。
「濃い」と言うことは温泉成分たっぷりなので、体調によっては湯あたりします。長湯は禁物!と思って下さい。
単純温泉と書かれていたら優しい温泉です。ちょっと長めの入浴でも大丈夫ですよ。
脱衣所
脱衣所は清潔が保たれていました。
嬉しいことに、冷水器もあります。指宿休暇村の温泉は比較的濃い温泉なので、水分補給は充分に!ですよ。
ナイス!ポイント
脱衣所内に、濡れたものや汚れたものを入れるようにビニール袋が用意されていました。これ、他の温泉宿でも導入して欲しい!
スーパーにおいてあるシャカシャカビニールでいいから、あると便利。
ローション・乳液・洗顔フォームは温泉施設でよく見かけるタイプのPOLAです。
他、売店でも売っているという、これまた温泉施設によくある乳液(こちらは美白乳液)がおいてありました。
ドライヤーはTESCOM。
大浴場
赤い暖簾をくぐると、大浴場・露天風呂・砂蒸し風呂です。
脱衣場のドアを開けると、右が露天風呂。左が大浴場と砂蒸し風呂の入り口になります。(写真右下)
シャンプー・リンス・コンディショナーは2種類用意されていて、馬油と書いてあるものは売店でも販売されているものになります。(写真右上)
大浴場は濃い温泉を充分に堪能できるサイズです。
指宿は湯量が豊富なので、恐らく大丈夫だと思うのですが、湧出量に対して大きすぎるお風呂は、温泉ソムリエとして、少々、疑問符がついてしまいます。
このくらいのサイズのお風呂だと安心です。
足元は滑らないように、マットが敷かれています。
全体的に古い感じは否めませんが、総じていい泉質の温泉ほど、ひなびているので「プチ湯治」には丁度よい感じですね。
露天風呂
遠くに大隅半島が見渡せます。温泉が濃いので長湯はNG。
3分程度お湯に浸かったら、外気浴をしながら何回かに分けて露天風呂を楽しむのがおすすめです。
夜には明かりが灯され、また心が落ち着きます。
残念ポイント
露天風呂って、泉質だけじゃなくて、風の音や、木々のせせらぎの音、無音(雪がシンシンと降っている時)など自然の音をお風呂に入りながら、ダイレクトに感じられる場所。
でも、湯船に流れ込むお湯の音が少々大きすぎて、波の音がかき消されてしまい、個人的に、これが残念ポイント(涙)
お風呂に入りながら、波音、聞きたかったな~。
しかも、ここの波音、優しいんです。優しいからかき消されてしまうんです・・・。
砂蒸し風呂
何せ「砂」なので、好き嫌いが分かれるかも知れません。
私も基本的に「砂」は苦手。だから海水浴よりプール派。
でも、砂蒸し風呂は、専用の作務衣を着ての入浴だし、入浴後もすぐにシャワーで砂を落とせるので、気持ちよかった!という感想しかありません。
ジンワリと噴き出してくる汗と共に、ストレスも放出されていく感じがして、スッキリ。
作務衣は脱衣所に準備してあります。上着とズボンのセットで、M/Lサイズです。
砂蒸し風呂の入浴方法も、脱衣所に書いてありますので、初めての方は最初に目を通して、大体の流れを把握しておいた方が良いと思います。
ビニール袋が用意されているので、汚れたものを入れるのに便利です。
ナイス!Point
宿泊者はお風呂用の専用バッグが用意されています。部屋のドア脇に2種類掛けてありました。
濡れても大丈夫な素材だし、充分な大きさがあるのでとっても重宝しました。
さ、では早速、砂蒸し風呂へご案内しますね。
外階段を降りると砂蒸し風呂になります。
男性は男性風呂側の階段から下りてきますので、砂蒸し風呂で合流する形となります。
屋根付きだから天気を心配する必要がありません。
この日は天気が良く窓が開けられていて、波音を聞きながら砂に蒸されることができました。
入浴時間は大体10~15分を目安にと案内されます。体調に合わせて無理をせず。
脱衣所に給水器がありますので、水分補給を忘れずに!
砂は重いので、入浴前に担当の方に「胸の辺りは少なめに」などと申し出れば、希望に沿った形で砂を掛けてくれます。
足湯
足湯は海側のテラスにあるので、波音を聞きながら瞑想するのに丁度いい感じです。
暖かい日差しを浴びながら、ひとり静かに波音を聞いて、ビール片手に足湯。
これ、最高です。The Vacation。仕事をしているみんな~。Sorry。っていう気分になります。
ご覧の通り、屋根がありません。日焼けに注意です!
冬でも紫外線がありますので、指宿休暇村へは日焼け止めをお忘れなく。
椅子は3脚用意されていて、ロッキングチェアー風にゆらゆら揺れるタイプ。
頭を空っぽにして、優しい波音を聞きながらゆらゆらゆら。それだけで癒されます。
足湯のお湯は写真奥から手前に流れてきます。湯温はちょっとぬるかったので、涼しい日にはブランケットなどがあるとよさそうです。
ブランケットはフロントでお借りできますよ。
プチ湯治 ひとり旅だからこそ、気になるお値段
「プチ湯治」が目的の旅だから、やっぱり連泊。その上、ひとりとなると、やっぱりお値段は気になりますよね。
1泊なら贅沢な宿というのもアリだけど、連泊となると高級宿というよりも、心地よい宿を選びたいもの。
そこでおすすめなのが、指宿休暇村の「2連泊以上で砂蒸し風呂付き」のお得な連泊プラン。
宿泊日数分の砂蒸し風呂入浴券と食事もついて、季節・曜日・何連泊かにもよりますが、1泊12,000円くらいからの料金設定になっています。(連泊の場合です)
会費無料の倶楽部Q会員になると割り引きが受けられます。
2年間有効のポイントもきます。ポイントは次回の全国の休暇村宿泊代に使用することができるので、更にお得です。
あなたの会社やご家族の保険組合などの補助があるかもしれません。確認してみるとよいと思います。
会員は宿泊当日にもなれますので安心してください。全国の休暇村が対象だし無料なので、是非、会員になることをお勧めします。更にコスパが上がること間違いない!
【まとめ】だから指宿休暇村がいい。車ナシのプチ湯治を可能にする2大推しポイント
最後にまとめとして、「ひとり旅」「車ナシ」をBaseに、指宿休暇村の2つの大きな推しポイントをお伝えしておきます。
ここで挙げるポイントの他にも、スタッフの飾らない接客態度やアットホームな雰囲気など、暮すような旅だからこそ評価したいポイントはいくつもありますが、あくまでも、「車ナシのひとり旅でプチ湯治をする」という観点からの2大ポイントをお伝えしたいと思います。
交通の便がよい
うそでしょ!と思いますよね。駅から遠いし、宿の周りに何もないからね。
でも、侮れませんよ。バス停が目の前にあるので、バスと宿の送迎を組み合わせると、いい感じで駅まで行くこともできるし、観光地へもアクセスできるんです。
駅前まで行けば、歩いて湯巡りも楽しめますし、まさかのイタリアンでランチもできます。(湯巡りは1キロくらい歩きますが、健康の為にもWalkingは大事です)
ここに休暇村バス停前を通るバス時刻表へのリンクを貼っておきますので、参考にしてみて下さいね。さすがに、都会のように頻繁ではありませんが、本数的には充分だと思います。
記載されていませんが、2ページ目の指宿地区② 知林ヶ島入口の次が指宿休暇村バス停になります
コスパ最高
連泊なので、やっぱりお値段は重要です。
指宿休暇村は、砂蒸し風呂があり、夕食・朝食の満足度も高く、お部屋も清潔。塩化物泉の大浴場に露天風呂。足湯までついていて。
もう、コスパは最高レベルです。
これって、とっても大事な旅の要素でもありますよね。
1泊じゃもったいない。是非、連泊をおすすめします。
最後にただ一つだけ。夕食もついていたので、唯一、地元の居酒屋さんへ足を運べなかったことが悔やまれます。
残念ながら、指宿休暇村では食事なしの選択肢はないようなので、次回は、素泊まりを探して・・・というのもありかもしれません。
ま、でもそうなると、毎日、毎回外食というのも面倒くさいかな・・・
だから、結局、指宿でのプチ湯治には、休暇村が最高!ってことですね。
加えて指宿は「日本のハワイ」だし(笑)
さて、プチ湯治@指宿休暇村の旅も終わりがきてしまいました。
4泊もすると、さすがにスタッフの方とも顔見知りになり、チェックアウトは思わず寂しい気持ちになってしまいました。アハ。
年甲斐もなく別れが辛いってやつですか(苦笑)
チェックアウト前に、目の前の海岸を知林ヶ島に向かって散歩してきました。
5日も滞在していて、こんな素敵な散歩道があったことに気づきませんでした。ちょっと悔しい気持ち。
でも、いや~!朝の散歩がこんなにも気持ちがいいなんて。
丁度、後ろからやってきたおっちゃん(←若い頃はイケメンだった?っていうイケメン面影の残る気さくなおっちゃん)に、声を掛けて頂き、色々な話をしながら散歩してきました。
条件がそろわないと渡れない、知林ヶ島についても色々と教えて頂き、次は是非、下調べを良くした上で、知林ヶ島へも足を運んでみたいと強く思ってしまった次第でございます。
こんな、ちょっとした会話がとっても楽しく。一人旅だからこその一期一会の出会いでもあったわけで。
こんな出会いを求めて、さて、次どこいく?